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人間初めてなにかを行うときは右も左も分からな。私は今年5月に55歳にして初めて派遣社員になった。

そもそもネットで仕事を探す場合、正社員かアルバイト&パートのいずれかだと思い込んでいた。だから、4月に仕事を探すときにまさか自分が派遣社員として働くとは思ってもみなかった。そうなんです、ネットで仕事を見つけて、登録してた時点ではパートだと思っていた。次の日電話連絡やら、メールやら急に入ってきた。電話で担当者と話すうちに、これって私に今まで縁がなかった派遣という雇用形態だとようやく理解した

 


転職サイトは去年の今頃、会社を辞めると心に決め、50代の自分は世の中的にどのくらい通用するか調べるために登録した。その前に、相方から履歴書を書くのにとても便利なツールが用意されているとも勧められていた。

年齢54歳の見ず知らずおばさんを企業は果たして検討してくれるのか?なしにろ、それまでのすべての会社はコネで入った。コネ無しで自分はどれくらい通用するか知りたかった。履歴および能力は十分にあるから、面接までこぎつければ大丈夫だという変な自信があった。しかし、不安要素はパートでは書類選考でおとされてしまうということ。そうなんです、年齢切だ。経験豊かなおじさんおばさんを若い衆が使いこなすにはちと荷が重いらしい。給与も高めに支払わなければいけない。そんなところで仕事のチャンスを奪われる。


実際に現在、ハケンで研究補助の仕事をしている。そんじょそこらのお嬢さんよりはITを使いこなせると思うわけです。ハケンの品格で言えば、可愛い新人の愛ちゃんよりベテランの春ちゃんのほうがずっと仕事ができる。でも、世の中は履歴書を見るときに生年月日しか見ない。あるいは、履歴がすごすぎてこんな仕事を依頼できない勝手に判断する。いずれにしても、土俵まで上げてもらえない。


例えば、私はカルディが大好きだからカルデイのパートに応募した。私は長年カスタマーサポートの仕事をし、インストラクター、臨床コーディネータの経験もあるので接客には全くの問題はないはずだ。面接もなしにいきなり不採用の烙印を押されるはずがないと今でも思う。しかし、現実は不採用通知が来た。同じくスタバも登録しているが一回も電話すらかかってこない。確かに老眼ではあるが、仕事に支障が出るほど悪く無い。極めつけはハローパソコン教室だ。インストラクター歴10年以上の私は書類で落とされた。ちなみに私の会社員時代を知っている知り合いの社長からはすぐにオファーがかかった。
 

ホワイ!ジャパニーズピープル!おかしだろう。何のために履歴書や職務経歴書を提出してんだよ。年齢しか見てないんだったら年齢を書かせる枠だけ作ればいいじゃん。で、プログラムである年齢以上はお仕事出せませんってメール飛ばせばいいじゃん。てか、最初から明記しろよー!明記したら労働基準に引っかかるんだろうけど。やってることは遅かれ早かれおんなじじゃん!!と、おばさんは怒り心頭なわけです。


で、ここで重要なのがハケン仲間の情報網。どこの派遣会社がいいの悪いのというハケンの声。だって、ほんとうに生情報はとても時間とお金の無駄をなくしてくれる。実際、40代でも派遣業界では年齢切りが横行している。

今の日本、どんどんリストラが進み、シニアだけでなく若い世代の就職難民も増え続けている。年金制度も崩壊しつつあり、ますます、シニアは自分たちの生活を守るために働かなければいけない時代である。